結婚式や二次会では、有志による余興が行われます。そこで定番となっているのが、ムービーの放映です。お祝いメッセージを集めた動画や、新郎新婦のエピソードの再現ドラマなどが多くみられます。こういったムービーは、初心者でも簡単に撮ることができます。今回は、ムービーの作り方や注意点などについてご紹介します。
ムービーはできるだけ早めに作りはじめよう
ムービー制作にはいくつかの工程があります。構想を練るところからはじまり、素材集め、撮影、編集と、多くの時間が必要です。特に、動画を作るのが初めての方には慣れない作業が続きます。そのため、想定していたより大幅にスケジュールが押してしまうこともあり得ます。制作期間は余裕をもって設定するのが大切です。
結婚のお祝いで流すムービーの形式はさまざまです。その中で多数を占めているのは、お祝いメッセージを集めた動画ではないでしょうか。新郎新婦の関係者にお祝いコメントをもらい、それをつなげてひとつのムービーにしたものです。こういったメッセージ動画を作りたいときは、一人ひとりのコメントを集めに行かなければいけません。相手の都合もあるため、早めにお願いしておきましょう。
ドラマ仕立てのムービーを撮る場合は台本や小道具、キャストのスケジュール調整などの準備が必要になります。ロケ地によっては許可を取らなければいけない場合もあります。撮影にかけられる期間は結婚式当日から逆算し、余裕をもって設定しましょう。
撮影してもらったムービーをつなげよう!
お祝いメッセージのムービーを作るときは、手持ちのスマートフォンで撮影してもらったメッセージムービーを送ってもらうのもおすすめです。それぞれに撮ってもらった動画を編集してつなぎ、ひとつのムービーにします。この方法であれば、わざわざビデオカメラを持って撮影に行く必要がありません。相手にとっても好きなタイミングで撮影できるため、スケジュール調整の必要がなく気楽です。遠方に住む方のメッセージが簡単に手に入るのもメリットとなります。
このときに気をつけたいのが、撮影する画面の向きです。縦横入り交じってしまうと、どちらか片方の向きに合わせる作業が発生します。時間が取られる上、映像にも少し違和感が生じてしまいます。スマートフォンの向きを横にするか縦にするかは最初で指定しておきましょう。ムービーは横長の画面に映す場合が多いため、基本的にはスマートフォンを横向きにして撮影してもらうのがおすすめです。
また、画面の向きと一緒に動画の秒数も指定しておきましょう。メッセージをもらう人数が多い場合は一人ひとりの時間を短くし、テンポよく進めるのがおすすめです。新郎新婦がなかなか会えない方や恩師などについては、特別に長めのメッセージをもらうことも良いでしょう。
忘れがちなのが「編集点」を作るようにお願いすることです。動画のはじめとおわりに、何もしていない時間を数秒間入れてもらいましょう。編集点がなければムービーのつながりが不自然になってしまいます。
動画を送り合うときは、メールやメッセージアプリを使う方が大半です。ただ、動画のサイズが大きすぎると、エラーになって送れない場合があります。もしくは、送れたとしても、動画が圧縮されて画質が悪くなってしまうことがあります。こういったときは、フリーのサーバーサービスを使うと便利です。サーバーに動画をアップロードしてもらいましょう。撮影者からダウンロードに必要なURLを送ってもらえれば、動画が手に入ります。
スマートフォン1台でもムービーが作れる!
最近では、スマートフォンだけでも手軽にムービーが作れるようになっています。ムービー作成アプリケーションが多数開発されているためです。機能はアプリケーションによってさまざまなので、作りたい動画に適したものを選びましょう。
もっとも簡単なのが、静止画像をつなぎ合わせてメッセージムービーを作る方法です。画像を切り変えるタイミングをBGMと合わせると、メリハリがついた映像になるでしょう。アプリケーションよっては、フィルターをかけて印象を変えることもできます。
静止画のメッセージムービーを作る際は、まず参加者にお祝いのメッセージを書いてもらいます。そのメッセージを持ってもらい、写真を撮っていきましょう。もちろん、撮影したものを送ってもらってもかまいません。
この方法のメリットは、編集にそれほど時間がかからない点です。結婚式までの期間が少ないときでもムービーが作れます。また、動画編集に慣れていない方でも、静止画ムービーなら取り組みやすいのではないでしょうか。ふだん使っているスマートフォンだけで作れるので、新たに機材を用意しなくて良いのもうれしいところです。
おわりに
スマートフォンやパソコンを持っていれば、誰でも簡単にムービーが作れます。素敵なムービーを作って、新郎新婦に最高の思い出をプレゼントしましょう。ムービーを作る際は、友人と協力できると一層スムーズに進みます。関係者への連絡や素材集めなどを手分けして行いましょう。